知能指数
我が子は月二回療育に通っている。
ちょっと座るのが遅かった。
ちょっと立つのが遅かった。
ちょっとしゃべり出すのが遅かった。
ちょっとずつ標準(育児本)よりできることが遅いと、夫は心配し、私にあれやこれやと要求してきた。
その一つが、区の機関の療育に通うことだった。
通うまでにいろんなことができるようになり、単に成長がゆっくりなだけという結論に至ったが、夫は未だ納得していない。
そんななか年に一度、田中ビネー知能検査をしてきた。
息子がわかっていても、一度ふざけたらアウトだ。
標準は100らしいが、それに満たなく、その数字を見た夫はすぐさま我が子を「しょうがい」だと言った。
そして先日、三回目の知能検査を受けてきた。
今回の数値も100に満たなかったが、前回より高く90台後半であった。
その結果を夫に見せたところ、ガクッと肩を落とした。
夫「ねぇ、これって喜んでいいの?100ないよ??」
人には得意不得意や、考え方がある。
言い方を変えれば多分答えられたものばかりだが、検査なので言い方を変えることは不可なのだと先生は言った。
それを説明したが、夫はただ「ふーん」と言うだけだった。
では、貴様はもっと高い数値が出るのか?
その頭脳は優秀なのか?
資格試験何年も受けて受からない貴様の知能は一体どのくらいなんだ!!
結局はその頭脳を引き継いでるんだ。
よく自分を見てくれ。